キックの精度が高まる体幹トレーニング
今回のエクササイズは2011年11月17日に発売された「サッカーダイジェスト」(右図)という雑誌に掲載されたエクササイズです。
「キックの精度を高める」には体幹の安定性が必要です。
サッカーにおけるトレーニングはどうしても「脚の筋力強化」が重要視されがちです。
しかし、「脚の動きを引き出す土台としての体幹の筋力強化」も非常に重要で、トップ選手も日々のトレーニングに取り入れることが多くなっています。
止まっている時だけでなく、動きの中で体幹を安定させることがスポーツの中では、たくさん求められます。
このエクササイズを通して、動きの中での安定感を習得していきましょう。
【エクササイズの前に】
今回、紹介するエクササイズは主にお尻と背中を連動させて鍛え、体幹の動きを安定させます。
このエクササイズの注意点は2つです。
①背骨の軸をしっかりと意識して、ゆっくり行いましょう。
⇒頭から骨盤までの背骨のラインを真っ直ぐにキープし、動作中に身体が傾いたり、曲がったり、捻ったりしないようにしましょう。
②使っている筋肉をしっかりと意識しましょう。
⇒後ろに伸ばした側のお尻の筋肉(大殿筋)とボールを動かした側の背中の筋肉(広背筋)をしっかりと意識しながらトレーニングをしましょう。
1. ボールを両手に持って前へ伸ばし、足を腰幅程度に開いて立ちましょう。
感覚としては、足の裏全体で地面をつかんでいる感じです。
つま先にもかかとにもバランス良く重心が掛かるように気をつけましょう。
2. 片足を後ろへ伸ばしながら、ボールを逆側へ動かします。脇を締め、ヒジを高く持ち上げるようにして行いましょう。
3. 片側が終わったら、逆側も同様に行いましょう。
(意識する筋肉は伸ばした脚のお尻と逆側の背中の2か所です)
このエクササイズを片側ずつ10回×3セットを目安に行いましょう。
反復練習することによって体幹は徐々に安定し、キックの精度を高めることにつながっていくでしょう。
また体幹の安定感を高めることは、キックの精度だけではなく、ダッシュ力、キック力、ボディーバランスなどを向上させ、サッカーが上手になることにつながります。