脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン
知っているようで意外と知らないのがビタミンです。
ここでビタミンのおさらいをしましょう。
■脂溶性ビタミン
水には溶けず、油になじむ性質がある。油と相性がよく、熱にも比較的強いため、炒め物や揚げ物など油を使った料理で吸収率がUPする。
☆ビタミンA
正常な成長、視覚や皮膚・粘膜を正常に保つ働きや細菌感染に対する免疫力を高める役目がある。
☆ビタミンD
骨の形成に関わりのあるカルシウムやリンの吸収を高めます。骨や歯の材料であるカルシウムがたくさんあっても、ビタミンDが不足すると満足な骨は出来ません。食品から摂取するほかに、日光に当たることにより紫外線から皮膚の一部で合成されます。
☆ビタミンE
強力な抗酸化作用があり、活性酸素から細胞膜を守る事によって老化や生活習慣病を予防します。ビタミンCを一緒に摂る事で、抗酸化作用が高まります。
☆ビタミンK
出血時に血を固めたり、骨の形成に関っています。特に、骨の石灰化に関っており、へ根からのカルシウムの支出を抑える働きがあります。骨粗鬆症の予防薬としても許可されています。食品から摂るほかに、腸内細菌からも合成されるので、大きく不足する心配はありません。
■水溶性ビタミン
☆ビタミンB1
ご飯やパンなどの糖質の代謝を助ける働きや、神経の機能を正常に保つ働きがあります。不足すると糖質の代謝がうまくいかず、乳酸などの疲労物質が蓄積し、疲れやすくなります。
☆ビタミンB2
脂質の代謝を助ける働きや細胞の再生やエネルギー代謝を促進し、成長を促す働きがあります。脂っこいものが多い人やカロリーを多くとっている人には積極的に摂って欲しい栄養素です。
☆ビタミンB6
アミノ酸の生成や代謝など、たんぱく質の代謝に関与しており、神経伝達物質の合成や赤血球のヘモグロビン合成にも関っています。そのため、不足すると貧血や痙攣と言った症状があります。たんぱく質を多く摂るアスリートや成長期の子供、妊婦・授乳婦は積極的に摂って欲しい栄養素です。
☆ビタミンB12
葉酸と共に赤血球の産生や一部のアミノ酸の代謝、神経の機能維持に関与しています。 不足すると全身倦怠や悪性貧血、食欲不振、手足の痺れなどといった症状が出ることがあります。偏食気味の人や貧血気味の方はしっかり補給しましょう。
☆ビタミンC
お肌の健康に欠かせないコラーゲンの合成や血管、皮膚、粘膜、骨を強くする働きがあります。そのほかにもお肌のしみの元になるメラニン色素の生成を抑える働き、抗酸化作用など多くの働きがあります。ビタミンCは喫煙やストレスでもどんどん消費されていきます。不足すると風邪を引きやすくなったり、疲労感や脱力感などの神経の失調を起こしたりします。喫煙者やストレスの多い人、風邪を引きやすい人はしっかりと補給しましょう!!