ビタミンA(レチノール)
知っているようで意外と知らないのがビタミンです。
ここでビタミンのおさらいをしましょう。
■ビタミンA(レチノール)
◎ビタミンAとプロビタミンA
Vt.Aの作用を持つもの:ビタミンA(レチノール)とプロビタミンA(カロテン) 体内で直接働くのはレチノールで、カロテンは体内でビタミンAに変換されて働く。 カロテンの中ではβ-カロテンが一番生理活性が高い。 ビタミンA・・・動物性食品に含まれる カロテン・・・・緑黄色野菜など、植物性食品に含まれる◎カロテンの生理効果
β-カロテン=ビタミンA×2 ⇒体内では1分子のβ-カロテンから2分子のビタミンAができるはずだが、実際にはほぼ1分子のビタミンAしかできない・・・β-カロテンはビタミンAの1/2効力しかない!!! 近年、β-カロテンは活性酸素などのフリーラジカルを抑える「抗酸化ビタミン」として注目されている。◎吸収率とビタミンA効力
吸収する場所:腸管 ビタミンA(レチノール):90%以上 カロテン:30~40%以下(食品や調理法による) ただし、乳類のカロテンの吸収率はビタミンA同様に良い!!◎代謝、生理作用
吸収されたビタミンAは肝臓に蓄えられ、必要に応じて血中に送り出される。 =ビタミンAは蓄えられやすいビタミン!! 正常な成長、視覚や上皮組織(皮膚や粘膜)を正常に保つのに必要である。 欠乏症:成長障害、暗順応の低下→夜盲症、眼球乾燥症、細菌感染に対する抵抗力低下 過剰症:連日15,000μg以上摂ると、頭痛、吐き気、疲労感などが出る。 ★レチノールはもちろん、β-カロテンも体内に溜めておけるので、毎日摂る必要はない。 過剰症があるのはレチノール。β-カロテンは体内で必要量だけビタミンAに変わり、残りは蓄積されるので多量にとっても肌が黄色っぽくなる程度。◎1食あたりのビタミンA
食品名 | 1食分(g) | レチノール当量μgRE(β-カロテン当量) |
---|---|---|
鶏レバー | 50 | 7000 |
豚レバー | 50 | 6500 |
あんこう肝 | 20 | 1660 |
うなぎのかば焼き | 100(1串) | 1500 |
モロヘイヤ | 50 | 420(5000) |
西洋かぼちゃ | 80 | 264(3200) |